第26話 Daddy家を建てる② 筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ

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筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ 第26話

家の話

ふー君の2年生も終わりの3月。すけまるも かなりしっかりしてきた。

ラブ子ちゃんは ママちゃんにベッタリ。

かねてから建築中だったマイホームが完成した。

いざ出来上がってみると やはり嬉しかった。

ローンは山盛り残ってるけど ショールーム巡りは楽しかったし、いい想い出になった。

そんなに敷地も大きくないけどね 笑

勾配の問題

車椅子にちょうど乗り出していた頃だったし玄関までは スロープに変更。

電動車椅子で安全に登れる勾配を調べて施行できるか 打ち合わせ。

さっそく問題発生で、敷地内からの距離では勾配がキツくなってしまう。

まぁあくまで推奨の勾配だったから 少しぐらいいいかなぁ なんて思ってた。

どうしよっかなと考えてると 監督さんから

「基礎さげちゃいましょうか」

と提案。Daddyも

「じゃあそれで」笑

と即決。それでも推奨勾配ギリギリだった。

そして玄関

設計の段階から 何度も間取りを変えたり玄関の位置を変えたり。

ここも車椅子がまっすぐ入ってこれればいいんだけど 玄関に入ってから回転する必要があった。

その為に玄関も広く設計した。

外用と中用の車椅子を用意して、移乗する事は考えてなかった。

アメリカ的な生活スタイル 笑

他の人は スリッパ履けばええやん と楽観的だった。

そして廊下、これも少し広めで車椅子が問題なく通れるように。

後はドア と手すり補強

車椅子に乗ったまま ドアを開けるのは スペースもいるしって事で 全て引き戸にした。

後はトイレ トイレの入り口も広く 中も介助しやすいように広く。

2階も全部 廊下を広くとり、引き戸にした。

いつか2階にも 上がれるように エレベーターのスペースも確保してある。

まだ歩けていたので、あとで好きな所に手すりをつけるつもりだった。

廊下、トイレ、部屋の中。すべて壁の中に手すりを付けれるように下地を入れてもらう。

新しい家を探検するすけまる

断熱

冷えると関節や筋が固くなり身体に良くないので 暖かい家をって事で断熱性能をあげる。

床の断熱材、壁の中の断熱材の断熱性能をあげる。まぁ差額はかかるんだけど 笑

監督さんが

「東北地方ぐらいの断熱性能ですよ?」

と少し驚いていた。

床の補強

あとは床の補強。

簡易電動だと、そこまで重量は無いけど本格的な車椅子になるとそれだけでかなり重量がある。

それに本人の体重、そして医療機器、呼吸器などを使う事にもなるだろう。

総重量は200キロ近くになる。

補強の無い床だといずれ床が沈んだりと影響が有るかもしれない。

だから床を支える束を細かく配置してもらった。

床を支える木材も太いものに変更。

床の下地になるベニヤも厚みをUPした。

予算の関係もあるので 今のところ できると言ったら これぐらい。

金持ちに産まれれば もっとふー君にとって住みやすい家に住めたのかも 知れない。

許せ 息子よ 笑

家を建てて、約11年

次建てる時は

最初にしておけば良かったなってこと。2021年時点

1、LANケーブルの各部屋への配線

無線も良くなってきてるけど、なんだかんだ有線の方が安定してる。

2、腰壁の設置

車椅子の運転は抜群だったので、大丈夫だろうと思って舐めてたけど、やっぱりガンガン当たる。1年目でクロスがめくれる。

ベッドで寝ていたふー君の車椅子をすけまるが悪戯し暴走。

壁に穴があく。

3、床材の選定

車椅子もそうだけど、日常生活でも 思ったより傷が入る。

傷がつきにくい、目立ちにくいフローリングを選定したけど、そこはお金をかけるべきだった。

この3つをもっとこだわるべきだったな

これからバリアフリー住宅を建てる人は 当たり前の事だけど、参考になれば 笑

新しい家で始まるふー君、すけまる、ラブ子の生活 楽しみだ。

3年生になったふー君の話はまた次の話で

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