第14話 年長編2 筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ

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筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ 第14話

保育所ラスト1年

小学校へ入学の為の打ち合わせや 話し合いは 前回の投稿の通り。

今回は保育所生活最後の年長さんの様子について。

ふー君の保育所は入園した時から、担任が同じように進級してくる。

3年保育で入園したときから 年長さんまで同じ先生が担任を持ってくれた。

ふー君の保育所は どちらかと言うと のびのび元気にが スローガンな保育所。

山登りも少し配慮してもらいながら 参加する事ができた。

子どもは 無邪気だけど 時には残酷な1面もある。

園庭で 鬼ごっこだったり 鉄棒だったり お迎えに行く時間は 園庭で遊んでる事が多くて ふー君の姿を探すと 1人で砂場で遊んでいたり 高い場所に登れず 友達に冷やかされたり 見たくないシーンも たくさん目にしてた。

それでも ふー君は 毎日楽しそうに保育所に通ってくれていた。

熱を出したりする事もあったけど ほぼ皆勤賞だった。

運動会

保育所 最後の運動会がやってくる。

毎年複雑だけど 父兄の方も 何となく理解してくれてて 入所当時よりは 気分は楽だった。

年長組の演目は ダンス、竹馬、リレーである。

ダンスは 毎年 心配しながらも 楽しんで応援できた。

ふーくんは 誰よりも楽しそうに満面の笑顔だ。

竹馬の出番が来た。

この竹馬は この保育所の売りと言うか 去年の年長組さんは それぞれ 目標を決めた高さの竹馬に乗り それぞれ 好きなアクションをしてた。

その高さに 唖然とした記憶がある。ママちゃんと顔を見合わせて

「あれは…さすがに無理やな」

と意見が一致した演目が始まる。

全員 観客の前に1列にならび 音楽に合わせて 先生の掛け声で各々の竹馬に乗る。

「せーーーのっ!」

大人の腰の高さの竹馬もある。

割れんばかりの拍手が巻き起こり 大歓声があがる。

そんな歓声も僕達の耳には届いてなかった。

ふー君をじっと見つめて 祈るような気持ちで 見つめていた。

胸を張るふー君

1番低い竹馬 かかとの部分に補助をつけた竹馬に 最高の笑顔で 乗ってるふー君がいた。

子どもに教えられる事は たくさんある。

今日も一生懸命頑張った笑顔を届けてくれた。最高だぜ!ふー君。

みんな頑張った成果を竹馬に乗って 園庭を1周する。

途中何度も 落っこちて 音楽のリズムにも乗れてなかったけど 笑ってた。

手が真っ赤になるほど 拍手した。よく頑張った!

その竹馬は 保護者の手作り。お母さん達が集まり ワイワイ言いながら作った竹馬。

1人 かかとの補助の付いた竹馬を その中で作ったママちゃんは どんな気持ちだったろうな。

紅白対抗リレー

あとは 運動会のメインイベント。

年長組による紅白リレーである。紅白リレーは毎年 負けた方の子供達が 号泣する子がいるぐらい 真剣勝負のリレーだった。

年長組にもなると 速い子はめちゃくちゃ早い。

ふー君が頑張っても とても敵わない。

リレーはあまりにも真剣勝負なので見学にさせてもらおうかと ママちゃんとも相談したけど 逃げたくない気持ちと 周りの父兄や先生の進めで参加することになった。

ルールは簡単。走者が大きい輪っかを手に持って走り 次の走者に渡す。

受け取った走者は輪っかをもって園庭を1周するだけのシンプルなもの。

年長組を半分に分けてリレーを行う。10番目ぐらいの子がアンカー。

ふー君は4番目ぐらいだったかな。

足の悪い事は 保育所の先生達や年長組の保護者の方は知ってくれていたので、ここで

ふー君ルール

ができた。輪っかを受け取ったら みんなと同じように走る。

ふー君が1周走る間に 相手の走者は 2周走ってくれると言うルールだ。

「いちについてーーーーーーよーーーい」

「どんっ!」

大歓声と共に第1走者が走る。めちゃくちゃ速い! 年長組ともなると こんなに速いのかと 驚いた。

ドキドキしてると あっという間にふー君の出番 無邪気に輪っかを 受け取る為に出てくる。

ハラハラドキドキ

あぁ…自分が出た方が楽だわぁ…

なんて思ってるうちに 出番が来た。

輪っかを受け取り一生懸命走る。瞬く間に置いていかれて 差が広がる。

年長以外の保護者の人は よくわかんないのか ため息のような 声にもならない感じ。

友達が1周追い抜いていく。

まさか2周はないよねぇ…なんて思ってたら 2周抜かれた(笑)

それでも最後まで一生懸命 走った。

それで十分だ。リレーは その後 また盛り上がって終わった。 お疲れ様 ふー君。

閉会式が終わり 記念品をもらって 毎年恒例の お姉さん夫婦とおじいちゃんおばあちゃんとご飯をご機嫌で 食べていたふー君だった。

そして卒園前の2月 我が家に二人目の男の子がやってきた。(この話はまた今度)

言葉の重み

保育所のメインイベントも終わり 最後の先生との懇談。

3年間お世話になりましたと挨拶をした。

卒園前2人目が生まれて、すぐだったと思う。

保育所の先生から呼び出されたママちゃん。

「お母さんお腹大きかったから、出産してからお話ししようと思ってたんだけど
ふー君のことについてお話が…」

「3年間見てきてふー君は
いつもみんなと同じ時間の中で動けない(切り替えができない」

「こうしたら、こんな結果になると想像できない」

「他の子と比べて幼い所がある」

「発達が遅れているのとは、また少し違う」

「そして、これから先 絶対に周りの子たちに追いつくことはできない」

まだまだ 若くて未熟だったママちゃん僕も含めて 今なら受け取り方も違うのかな
家に帰って号泣しながら報告してくれた。

絶対負けない あきらめない


後で知ったことだったけど、この先生たち他のママさん達ともかなり揉めていたそうだ。

なぜこのタイミングで伝えたのかは 未だによくわかっていないけど絶対にという言葉が我が子の可能性と未来を否定されたような気分がした。

たったひとつの言葉がどれほど人の心をえぐるのか どれだけ傷つくのか 想像して欲しかった。

勝手にこの子の可能性を決めるな。

何を根拠にその言葉を使ったのか。

この子はこの子のペースでいいじゃないか。先生たちに何がわかる。決められる事でもない。

この言葉があったから今があるのかな

あの言葉は間違いでしたといつか謝ってもらえるように

さらに明るく進んでいこうと決めた保育所 最後の想い出。

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