筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ 2021第16話
今年の3月から入退院を繰り返してきた。
高校生の時にも気胸で入院した事がある。
今回も単発の入院で済むと思ってた。
振り返ってみれば、気胸3回 縦隔気腫1回 誤嚥性肺炎2回。
入院して復活して、家に帰り また入院。
ドレナージが3回、胸膜癒着術が2回。
ブドウ糖注入や自己血癒着を入れると4回?になるのかな。
今年はコロナの年。
主治医の先生には 絶対にコロナになったらあかんと言われてた。
そういう意味では隔離された病院にいたのは良かったのかもしれない。
面会もままならない期間もあった。
感染爆発が起きてた8月頃は面会もできなかった。
3月の入院前日には焼肉を食べていたのにな。
なにが原因なのか気胸を起こした事が始まり。
食べるものも どんどん変化していった。
おかゆになり、さらにすり潰したおかゆ。
今はとろみのついた豆腐や茶わん蒸し。
先生は3か月我慢と言っていた。
退院から1ヶ月。
焦る気持ちを抑えて同じものを食べ続ける。
色々食べたいだろうに…
そんな気持ち本人はとっくに乗り越えたそうな。
すごいやつだな。
丁寧に丁寧に接する。
自信を失ったように感じる。
あれだけ入退院を繰り返し、つらい思いをしたんだから当然か
絶対にもう入院させたくない。
毎日毎日、そればかり考えてる。
この1ヶ月、予約外で病院に連れて行ったのが2回。
1回目は胃の痛み。
2回目は排痰がうまくいかず急遽連れて行った。
そして予約した受診が1回。
排痰がうまく行かず体位ドレナージをする。
それで自分たちで乗り切ったのが4回だったかな。
苦しいだろう。
文句も言わず痰と闘う姿を見てきた。
あっちをむいたり、こっちをむいたり
体を手で何度もさすり排痰の手助けをする。
長い時には何時間も。
慣れない親で申し訳ないと思いながら
せめて少しでもと思いながら体をさする。
正直、眠い時や、またか…と思う時もあった。
でも本人はもっとつらい。
がんばろうな
今回も乗り切ろうな
と声をかけてさすってた。
本当に強いなと思う。
これからの事、体の事。
不安だろうに
一切言わない。
だから俺も頑張れるんだな。
少しだけ親らしくなってきたかなと
自分で最近思う。
先生は3か月頑張ろうと言っていた。
体力も戻り、食事もまた食べれるようになると言ってくれた。
その言葉を信じて。
ゴホゴホ言い出しても
またかと嫌な顔をしなくなった自分が最近好きかな。