2021冬⑰排痰トラブル 筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ

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筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ 2021第17話

排痰

退院してから、排痰が上手く行かない日が何日かある。

病院では排痰で困ることはない。

家では、逆に排痰でしか困らない。

病院と唯一違うのは朝、はやい時間に車椅子に移乗していること。

お昼までベッドで過ごすと排痰のトラブルは起こっていない。

排痰トラブルを起こすと

Twitterで相談させてもらったり

専門病院に電話して対処法を聞いたり、なんとかならないものかと必死だった。

前回の入院時に排痰補助装置の話が出た。

胸の位置にベルトを巻いて空気を送り込んで振動させる。

その振動を利用して痰を動かして排痰しやすくする装置。

カフアシストぐらいの大きさの機器。

体位ドレナージが難しい人が使用するものらしい。

その装置は2,3日の入院で装置を試してからでしか家庭では使えない。

入院予約はしてあったけど、順番なのでいつになるかわからない。

おそらく精神的なものが大きいんだろうなと思う。

家族に迷惑をかけてはいけないという思いからか。

痰を気にしすぎて46時中 咳ばらいをしている。

「詰まっても大丈夫、絶対になんとかするから。」

と声をかけながら毎朝ふー君を安心させようとしていた。

一週間

結局、約一週間毎日ずっと排痰トラブルに見舞われた。

訪看さんを呼ぶことも何度もあった。

自信を取り戻すために毎日 大丈夫大丈夫と繰り返し伝える。

一週間ずっと仕事に行くことができなかった。

会社には迷惑をかけるけど

腹を決めて一週間なにが良いのか、なにが悪いのかを観察しようと思った。。

まだまだ色々な事をさせてあげたいと ずっと考えていた。

ママちゃんと交代することも考えたけど根本的な解決にはならない。

毎日、排痰に困らされていると本人の体の負担や生活にも支障が出る。

せっかく退院しても大学にも通えないし好きなこともできない。

だからこそ、何とかしてあげたいと必死だった。

ママちゃんも仕事を辞めることも考えていた。

まだ吸引指導を受けていないヘルパーさんも毎日困った様子。

今の生活を続けるのは無理な時期に来たのかなとよく考える。

ヘルパーさんの皆さんは吸引指導を全員受けて

できるだけ協力してくれようと考えてくれている。

ただコロナ禍の為になかなか指導のスケジュールがうまく行かず足踏み状態だった。

痰と本格的に戦い始めた初めての冬。めちゃくちゃ手強いな。

お試し入院

病院に何度も問い合わせた事が功を奏したのか、入院の目処がついた。

正直ホッとした部分もある。

排痰トラブルで休みを取らせてもらっていたこともあって、

入院の付き添いはママちゃんにお願いした。

コロナの感染者も少ない時だったけど、基本面会はできない。

PCRの検査をクリアして無事にお試し入院できた。

何度も言うけど、病院では排痰トラブルは無い。

病院に相談しても反応は

「???????」

何を言ってるの?排痰?そんなことないけど?って感じ。

家ではずっとゴホゴホ、聴診器を当てて無音でもゴホゴホ。

自分で痰を召喚しているのか?と思うほどだった。

物凄い温度差を感じながら、家での事を改めて説明する。

生活リズム、移乗方法、タイミング、食事について細かく報告。

家での生活が本当の生活なので、できるだけ家の生活と同じようにすることになった。

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