第37話 筋疾患の難病 筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ

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筋ジストロフィーの息子と共に生きる父のブログ 第37回

スキー林間に行こう

6年最後のイベントに修学旅行とスキー林間がある。

泊まりのイベントが二つもあるなんて羨ましい。

修学旅行は淡路島だった。

5年生の経験を活かして泊まりの行事も心配していなかった。

先生方や友達に手伝ってもらい楽しんでこれたようだ。

そして、次はスキー林間。

前にも書いたけど ふー君はバイスキーという物で参加する。

バイスキーを使うには 先生方に講習を受けてもらう必要がある。

ここでも先生方が学校の事は学校でなんとかします!

と言って下さり、講習を受けてくれる事になった。

着々と準備を進めてたけど、雪が無いことには練習できない。

林間まで あまり日数がない中で講習をしてくれるリハビリの先生の知り合いの方、リハビリの先生、学校の先生方、そして僕たちのスケジュールをなんとか組めた。

練習の舞台は六甲山のスキー場。

少しは雪が降るけど、人工雪で量は問題なかった。

ちなみに障害がある方でもスキーを楽しむ方法は結構ある。

こちらのホームページが分かりやすい。

障がい者スキースクールネージュ

この中で、ふー君はバイスキーと言うスキーに挑戦する。

上肢がまだ使えるふー君はアウトリガーと言うスティックのような物を使うかどうか迷ったけど、今回は無し。

担任の先生、支援学級の担任、学年の他クラスの先生全員が講習に来てくれた。

一通り説明を受けた後にみんなでゲレンデに移動。

さぁ特訓開始

スキーは自分でやるのは、最初は寒いけど滑ってるうちに暑くなる。

ふー君の場合は自分で滑ってると言えばそうなんだけど、かなり寒いはず。

冷え対策に時間をかける。

ミノムシみたいにグルグル巻きにして寒さ対策。

されるがままのふー君 見守るすけまる。笑

体を自分で傾けて行きたい方向に滑っていく。

サポートの先生との呼吸と先生を信頼して、どこまで体を傾けるかが重要。

先生方も真剣に講習を受けてくれる。

ちなみに すけまるとラブ子は雪遊びに夢中だった。

講師の先生がまずはお手本で一本滑ってくれた。

簡単そうに見えるけど、ミノムシみたいなふー君は怖さがある。

信頼関係が無いとできないと思う。

当日、林間でバディを組む先生とサポートの先生で初挑戦。

さぁ滑ってみましょう

「むっちゃ怖いねんけど…」

「うん、先生も怖い!」

「うそやん…」

「頑張れ!」

「よし!いこう!」

時間がないので有無を言わさず開始。

まぁこれも普段の関係性の成せる技。

緊張しながら滑り始める。

支援学級の担任の先生が後ろに付く。

その後ろでロープを掴んで補助してくれる担任の先生。

「いいよ!いいよ!もっと倒そう!!」

テンション上がりまくりの担任の先生 笑

何本も何本も練習を重ねてくれる。

ふー君も楽しくなってきたみたいで、体を預けるようになった。

三人の息はピッタリ、凄くうれしかった。

スキー林間は、正直 雪に触れればいいかな…ぐらいに思ってた。

まさかスキーを体験させてもらえるなんて思ってもみなかった。

リフトにも乗れる

スキーでの難所のひとつリフト。

滑り降りてリフトはどうするのか気になっていた。

スキーを外し移乗させるのかなと思っていたけど違った。

ちょっとわかりづらいけど、スキー板と椅子の間にジャッキが付いてる。

ジャッキアップして椅子の高さを上げて、リフトの椅子にそのまま載せる。

少しリフトをとめてもらったけど、思ったよりスムーズに乗れた。

慣れれば止めなくても できそうだけど、安全第一。

いってらっしゃーい

落っこちないように先生がしっかり掴んでくれてる。

この頃には、もう楽しくなっているふー君。

体がキンキンに冷えるので、まめに休憩を取りながら練習。

リフトにも乗れる2

休憩を挟んで、学年の先生たちも練習してくださった。

降りるのも、やっぱり慣れないと怖い。

慣れてくるとスムーズにリフトは動いたまま降りれる。

そんなこんなで、あっという間に講習は終了。

先生方の交通費やスキー場での費用も一切受け取って頂けなかった。

学校から出るので問題ないとの事。

講習の先生にはキッチリ講習代はお支払いしました。

「これで完璧!林間バッチリやな!!ふー君!」

最後までテンション高い担任の先生が嬉しそうに笑ってくれてた。

6年生最後のイベント スキー林間の話。

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